邦画史上最高のカジノ映画

世界ではオンラインカジノ、実店舗カジノともに着実に増えてきていますが、それに伴い、日本国内でもギャンブルについてもっと知りたいと思う人が増えてきました。幸いなことに、ギャンブルについて取り上げた映画は数多く存在します。ここでは、カジノを描いた邦画ベスト4作品をご紹介します。

逆境無頼カイジ Ultimate Survivor

漫画のカイジシリーズは1996年にスタートし、現在までに75巻が出ています。そのひとつが『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』です。主人公カイジの冒険を追う物語で、アニメ版は2007年10月から2008年4月まで、日本テレビ系列で放映されました。全26話で構成されています。

福本伸行の原作・作画による漫画を映画化したこの作品では、カイジが自由を賭けてヤクザと危険な取り引きをする様子が描かれています。非常に濃い内容で、ギャンブルアニメの中でも5本の指に入ると言われているくらいです。

次にご紹介するのは、さいふうめい氏の原作をアニメ化した作品です。作画は星野泰視で、漫画シリーズは1997年から2005年まで連載されました。アニメは全世界で放映されたため、「哲也」は世界的な人気を誇っています。

ストーリーは、哲也の人生と、哲也が向こう見ずな賭博で大金を手にしたことを中心に展開されます。ただ、哲也の同胞たちが戦争のせいで苦労しているなど、社会的な側面も描かれています。

最後には、評判の高いもう一人の勝負師「房州さん」が哲也を倒し、哲也はギャンブルの難しさについて受け入れることになります。

1991年に登場した『闘牌伝説アカギ〜闇に舞い降りた天才〜』は、ギャンブルの厳しい側面をテーマにした、ダークで強烈なアニメでした。漫画の作者は福本伸行（『カイジ』の方が有名かもしれません）で、ヤクザと麻雀をしながらすべてを賭ける三流ギャンブラーを主人公とした物語です。

アニメは2015年に放送され、高視聴率を獲得しました。ギャンブル好きの人にとっては、ギャンブルの達人であるアカギの人生の物語が感動的に思えるのではないでしょうか。やっとのことでトップに立ち、南郷を解放することに成功するのですから。

ギャンブル漫画・映画シーンの新参者である『賭ケグルイ』は、河本ほむらによる原作で、漫画はスクウェア・エニックスにより2014年に出版されました。これまでに初版13巻が発売され、重版に重版が重ねられています。

ストーリーは、ギャンブルの勝ち星で生徒をランク付けする名門私立百花王学園の生徒たちを描いたものです。この学園では、勝ち組は有名になり、負け組を支配するようになります。

ある日、転校生の蛇喰夢子が学園に現れ、そのギャンブルへの情熱により夢子は大きなトラブルに巻き込まれることになります。そして、学園ももはや後戻りできないほどに変わることになります。

ご覧の通り、ギャンブル映画が集中的に作られるようになったのは、1990年代以降のことになります。つまり、厳しい賭博禁止政策が緩和され始めた時期と重なるのです。

カジノ法案が成立した今、日本におけるギャンブル映画への関心はますます高まっています。今回ご紹介した映画も、続編がこれからどんどん作られていくことになるでしょう。